スキノバ!

「好きな時間を伸ばす」「好きなことを伸ばす」「好きのある場所」をお届けします。

セックスが私の居場所だった

f:id:hommy_jp:20161128183055j:plain

ラブホ好きの女

「動物園デートとかしたことないよ」

「いや別に僕も動物園とか好きやないけど」

…ラブホしか行ったことない。

「…え?」

「おにーさんとは違ってね!?
 私、ラブホしか行ったことないもん!
 デートとか…しても最終的にはラブホ。」

「…あぁ。(苦笑)」

「でも、好きだよ。ラブホ。
 お風呂あるし。ベッドあるし。」

「なんやそれ、かわいそうに」

 

そんな会話をしたのは、つい最近だった。

 

でも、違うのかもしれない。

 

車内で。トイレで。誰かの部屋で。
しかもベッドではない場所で。

 

お金もかからず、行為だけを済ますような

そんな場所で求められるようになって
私はラブホはよかったと思っているのかもしれない。

 

お風呂は広いし。

前後に入れるし。

ベッドは綺麗だし。

多少は汚しても、罪悪感を抱かずに済む。


「満たされる、涙が出るほどのセックス」
そんなもの、本当に存在するのだろうか。
そんなの、私は見たことがない。


自ら望んだ過去

朝からすごいものを読んでしまった。

ライターの、佐々木ののかさんという方のnote。

セックスを探してる

下ネタに走るわけでも、露骨にセンチぶるわけでもなく
淡々と性について書かれている。

 

共通点をいくつも見つけては、胸が締め付けられるのを感じた。

 

あぁ、またか

 

断れるときは断るけれど、断れないときは「嫌だな」と思いながら応じてしまっていた。

 

やっぱりわたしが悪いんじゃないか。

 

そして、それらを断れなかった愚かな自分のイメージも。

 

自分のような、とるに足らない人間は、男に尽くしてこそ存在意義が見いだせる、と本気で思っていた。

身に覚えのある言葉の数々は私が書いたかと思うほどだった。

だけど、私のそれと違うのは、

それしか、きっと

私には、私を保てる居場所がなかったのだ。

だから、私は、本当は自らそれを求めていたのかもしれない。

 


漫画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」にこんなセリフがある。

…茉莉はさ、あぁ見えて気が弱い女だから
自分に自信がないんだよ。
人に愛されるとか
見返りなく側にいてくれる人がいるなんて
信じられないんだよ。
だからセックスをすると安心するんだよ。
"あぁこれで大丈夫だ
高樹総一郎は私の味方をしてくれる"って

そうやって、私は居場所を求めてきた。

そうやってようやく私は、普通の人間のふりをした。


決して、自ら望んだ行為ではない。

傷ついたことも、傷つけられたこともある。

だけど、求められることを私は望んだ。

いつもそれは、罪悪感と虚しさの繰り返しだった。

埋まったと思ったスペースの分、私は空になる。

 


4番の女

江頭美帆さんのつぶやき。

 

近寄ってくる分母が圧倒的に多い。それなのに、満たされない。

おぞましい体験の数が増えるのはどんなに大変なことかと思う。

 

だけど、私は4番の女がやっぱり大変で、

不幸を拗らせていると思う。

 

美人でない女の

「女の」悩みというのは

男はおろか、同性にだって共感してはもらえないことが多い。

 

襲われた女が美しければ

「男は野蛮!か弱い女を守れ!」となるし

醜ければ

「なんでこんな女が…」

「(男の方が)騙されたのでは…?」と騒がれる。

 

美人でなければ、女でないのだ。

 

(とは言え、私にも偏見があったのだと最近気づいたのだけど。)

Hommy - 全部、運命のせいってことにして - Powered by LINE

 


「不審者に気をつけて」

中学3年の冬、下校中。

 

「制服売って」と声をかける男の目撃情報がでた。

私の通っていた中学は、いわゆる、ごくごく一般的なセーラー服で、
そういうのが需要が多いのだと後に聞いた。

 

「もしそういうことがあればすぐに、

 周りに人がいるところに逃げて

 警察と学校に言ってください」

 

ホームルームで、そう呼びかけられた。

そのあとすぐに、私は職員室に戻ろうとする女の教師を呼び止めた。

 

「先生、私その人に会ったよ。」

「え?いつ?」

「2週間くらい前。」

「え?そんなに前?……本当にそう言われたの?」

「うん。制服売ってって言われて、断ったら
 スカーフでもいいって言われて、靴下でもいいって。」

「……。どんな人だった?」

「背は私と同じくらいか小さくて、細くて、
 髪は金髪で、肌荒れてて顔色悪かった。
 ピンクか紫かわからん色の蛍光色のセーター着てて、
 顔色悪いんやから似合わんなぁと思った。」

「…!!それ、アンタどうしたの?」

「だから、『明日も着るから無理です』って断ったってば」

「え!?そんな冷静に!??アンタすごいわ…」

「うん、スカーフは明日購買で買えばいいよっ言われたけど、
 家出るときに怒られるから嫌ですって。」

「なんでそれすぐに言わなかったの!?」

「え。……だって普通に断ったらそれで終わったから。」

 

……。

だって、まさか自分にそんなことがって自分でも思ったし。

それに、アンタだって今信じなかったじゃないか。

言えって言われたから言っただけなのに。

 


高校に上がっても、私は

しょっちゅう変質者と呼ばれる人に会った。

ものすごい田舎の、田んぼ道だったけど。

 

特に季節の変わり目が多くって、

「夏は虫が多くてイヤだよね」くらいのテンションで

「この時期変な人多くてイヤだよね」と、なんとなくクラスメイトにこぼしたら

「え?は!?それ警察に言った?学校には!?どの道!?やばくない?」

と思いのほか大きなリアクションが返ってきて驚いた。

私以外に、そんな声をかけられた人はいなかった。

警察はおろか、親にも言ったことはない。

きっと信じてはもらえないし

誰も心配なんてしない。

 

それどころか

「お前がフラフラしてるからだ」

「誘ってるんじゃないの」と私を悪く言われるだけだ。

 

普通のコには言えないことを

高校1年のとき、私は処女ではなくなった。

別に無理やりではない。

当時付き合っていた、ハタチの男だった。

それからも私は誰かと

付き合ったり別れたりを何度か繰り返した。

付き合った人としか関係を持っていないと、胸を張って言えるような人生ではない。

でも、そんな私でも。

好きでも盛り上がりもしない中で求められるのはイヤだ。

断ることだって、拒絶することだってある。


そんなとき。

お前みたいなブスが相手にされるだけありがたいと思ったら?
付き合いたいやつなんているわけないだろ。
ブスはすぐヤレるか、普通の女には言えない
ハードなことを要求できるから、それだけが存在意義なんだから。

真顔で、そう言われた。

 

そういうニュアンスで罵られたことは、一度や二度ではない。

 

真冬に知らない道で車から捨てられたこともある。

今どき、アダルトビデオですら言わないような、
昭和の官能小説かよってセリフを連呼させられたこともある。

腕を強く噛まれ、血を流したことだってある。


世の中には、

胸と穴さえあればいいと思っているオトコがゴマンといる。

そして、

見た目が醜ければ罪悪感を感じずに

何をしてもいいと思っているオトコだっている。

(美人にはいけないコンプレックスを

 ブスで解消しようとする拗らせた男もブスには集まる。)


見た目にコンプレックスを持ち

愛される自信も居場所もなく、自己評価が低い女たちは

男に身体やお金を貢いだり

自分を殺したり壊したりしながら、ヘラヘラと笑っている。

それでも

「視界に入るだけで苦痛だ」とか

「努力してない」とか言われて、また自分を否定する。

 

女たちには「男好きだ」とか「汚らわしい」とか

「なんであの子が?」とか言われ、見下されている。

 

それでも。

それでも、生きていかなくてはならないのだ。

 

セックスを探してる

だけど、私はここ半年。誰にも抱かれてはいない。

若くなくなった私に抱く価値がなくなったのか、

結婚、家庭、出世…

まわりが着々と正しい居場所を見つけていく中で

うつろいやすいニセモノの居場所ってことに

気づいてしまうのが怖くなった私から

何か拒絶のオーラが出ているのかわからない。

劣化していく私を見せられないという恐れかもしれない。

だけど、

  • しないという期間を設けた。
  • 妹が嫁に行って、両親と私の3人きりになった実家で、
    親と過ごす時間が26年ぶりにできた。
  • こうして自分の言葉を書く場所もできた。 

そうやって、徐々に私は自分の立ち位置を認識できるようになってきた。

居場所を見つけられるような気がしている。

 

次にセックスするときは

ちゃんと、好きな人とがいい。

そして何より、私を愛してくれる人がいい。

 

「男のもの」「してあげている」
「させられている」「これで安心だ」

そのどれでもなく、

満たされるような、愛のあるものがいい。

 

そのために、そのために

私はきちんと、居場所を作らなくてはならない。

自分の足で立たなくてはならない。

そしてきちんと、

まっすぐな愛を受け止められるようにならなくてはならないのだ。

 

 

 

 

note.mu

lineblog.me